認知症か年齢相応の物忘れか
- Togi Mizu
- 1月21日
- 読了時間: 3分
こんにちは!杉並区荻窪/阿佐谷のみずほクリニックです。
1年で一番寒い時期、「大寒」を迎えています。
厳しい寒さが続きますが、乗り越えれば春ですね。
今回は「認知症か年齢相応の物忘れか」のざっくりな見分け方です。
年齢相応の物忘れの特徴
□有名人などの名前がすぐに出てこないが、言われれば思い出せる。
□重要なイベントで経験した一部は忘れてもイベントそのものは覚えている。
□日常生活に大きな支障はない。
□新しいことを学ぶ能力は大きく低下しない。
□探し物は多いが、出てきたらそういえば自分がしまったと思い出せる。
アルツハイマー型認知症の初期の特徴
□日常生活に影響が出る程度の物忘れがある。
□忘れたことを思い出すのが難しい(ヒントを与えたり、答えを教えてもピンとこない)。
□何度も同じことを言うが本人は言ったことを覚えていない。
□予定や約束を守れなくなる、買い物や料理の手順が混乱する。
□判断力の低下、気分や性格の変化も見られることがある
このように、ヒントで思い出せるかどうか、日常生活に支障がないか、本人に自覚があるかどうか、といったことがざっくりとした見分け方になります。
アルツハイマー以外の認知症では、行動異常で始まることもありますし、気分障害で始まることもあります。
また、急なストレス・環境の変化などで一時的に認知症のような症状がみられる(あるいは急に進行するようにみえる)場合があります。
通常のアルツハイマーの場合は急に記憶を失くすわけれはなく、ゆっくりと進行します。
当院の物忘れ外来でできること
専門医による問診と簡易認知症検査(MMSEやHDS-Rなど)を行います。この検査が満点近い方でより細かいテストをご希望される方はパソコンによる認知機能検査を行います(自費)。同年代の平均を100として点数化されます。一度検査しておくと、それをベースに半年、1年後、と検査で経過を追うことができます。年齢制限はありません。
認知機能の低下を起こす内科的疾患がないかどうか、お薬の影響はないか、確認します(採血とお薬手帳)
そのほか当院外来で採血でできる自費検査としてMCI(軽度認知障害)スクリーニング検査、ApoE遺伝子検査があります。
MCIスクリーニング検査については、次回詳しく解説しますが、現段階の脳の「ごみ」のたまり具合の指標をみることができます(診断ではありません)。
頭部画像検査が必要と判断した場合は連携している画像診断専門クリニックで受けていただきます。
検査の結果、点滴の抗認知症薬の適応となる可能性が高い場合は近隣の初回導入医療機関をご紹介します。
抗認知症薬の点滴については今後ブログで紹介したいと思います。
ご本人・ご家族と相談の上、ご希望であれば内服の抗認知症薬を開始します。
幻覚・妄想・などの症状がある方には向精神薬などの薬を使って治療を行うことが多いです。初めてで不安な方にもしっかりと説明しますのでご安心ください。
ご希望の方には、認知症・認知症予防のサプリメント(医療機関専用)をご案内いたします。
認知症の治療に絶対はありませんが、まずは一人一人の困りごとに合ったアプローチを行っていきます。

